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  • 蹄病治療の設備を作る重要性について

    (牛の跛行で収益性を減らしていないか。蹄の病気を適切に治療する簡単な設備を作り収益性を高めた実例)

    (デイリーハード マネージメント誌 99年2月号)

     ロイドとダフネ ホルターマン(ウイスコンシン州 ウオータータウン、ロージーレーン牧場)は、規模拡大した時に、蹄の病気を治療する為に適切な場所を 特設する事を最重要課題とした。1年後の現在、彼等は、フーフシュート(補蹄機)の設置に使った資金は、充分にその値打ちを発揮したと自信たっぷりに言っている。

    「1年で充分元を取ったよ」とロイド ホルターマンは言う。削蹄師は、月に1回訪ねてくれて、牛は乾乳の時に必ず削蹄をする仕組みになっている。彼の訪問の合間にも、 従業員がどんな蹄の問題でも処理出来る。

     「このシュートで、蹄のトラブルの80%は自分達で対応出来る。20%は掛かりつけの獣医がこのシュートを使って治療している」と彼は言っている。当牧場においては、 場内に蹄の治療設備がある事でトラブルが発生した時に、牛にとっても人間にとっても安全に処理出来るわけだ。跛行のケースが12%以下の当牧場では、平均乳量 29,700ポンド(13,454キロ)の牛群で跛行が少ないということは、単純にバルクタンクに入るミルク量がその分増えるということだ。

     跛行が、生乳生産者にとってもっともコストの掛かる問題の一つであることから、全ての牧場に牛の蹄病を安全且つ適切に治療出来る設備を設置すべきである。

    損はすぐに積み上がる

     あなたの牛群は跛行がゼロでない限り、改善の余地があるということです。米国コーネル大学獣医学部の準教授チャック ガード氏は、跛行は1件当り平均$346(¥41,520@¥120)に該当すると推測している。 この金額は、跛行に起因する生乳生産量減、空胎期間の延長、淘汰率の上昇、死亡等による全てのロスを含んでいる。

     毎年、跛行や蹄のトラブルを経験した牛は全ての牛の米国平均で30%もいる事実から、この問題を減らすことが収益性を高めることは容易に予測できる。例えば、 仮に30%のトラブル発生を率を15%に押さえられれば、牛100頭当り$5,190($346 X 15頭 = ¥622,800)が余分の収益となる。

     予防が最高の手段ではあるが、もしそれが出来ず実際に問題が発生した時でも、早期治療でロスを最小限に留められる。忘れないで欲しいのは、跛行する牛は、正常な 時程食えないし、生乳生産量も減るし、受胎しにくくなるということである。

     牛に充分な注意力を払い、必要に応じて削蹄したり治療すれば、潜在性アシドーシスが跛行の形で発現するのを防ぐことが出来ると、カルフォルニア大学デービス獣医学部獣医学科の助教授デール ムーア氏は言っている。 爪(蹄尖)が伸びれば姿勢が変り、とう骨の裏側で真皮を圧迫し、蹄葉炎となり、これが進行して跛行となる。爪を適切な角度に維持すれば、跛行は防止出来る。

     フロリダ大学の普及担当獣医のジャン シアラー氏は、「牛は痛みを隠すのがうまいからね。往々にして跛行している牛に気付いた時は、病状は相当に進んでいるので、緊急な処置が必要になる」と言っている。

     蹄葉炎や白線分離でバクテリアが侵入し、蹄の中で感染する。感染は数日の内に広がる。一旦、感染が、骨や関節や他の肢の部分に達すると、そのダメージは取り返しが つかなくなる。この様な感染が複雑になると、これは潜在的な"牛殺し"で、高い確率で若令にも拘わらず淘汰せざるを得なくなる、とシアラー氏は説明している。

    コストを有効に

     蹄治療の設備は、決して高価なものを必要としない。基本的に、削蹄機の安いものは$1,500(¥180,000)からあり、性能によって高くなる。あるいは自分で治療用ストールを作る事も出来る。

     このシステムを設置するのに何千ドルも使う必要はないが、最低限必要な条件を満たしたものでなければならない(下記ガイドライン参照)。

     例えば、ムーア氏は、ある牧場で、タイ ストールや補蹄機を利用してロープを効果的に使い、蹄を固定して治療しているのを見た事がある。

     大事な事は、問題が発生した時にどう対応するか、その策を常に持っていることだ。傾斜可能な台や腹ベルト付き補蹄機は、牛の肢を浮かせて作業が出来るので最高の手段である。両方の装置は、作業する人間と牛の安全を主眼にデザインされている。

     酪農家が、適切な蹄固定の設備に金を投入するのはもったいないと言うのをよく聞くが、この発言は戴けない、とシアラー氏は言っている。「$3,000から$5,000(¥360,000?600,000)を良いシュートに投資するのは、 1年間に跛行で100頭当り4頭とか5頭の牛を失うのに比べればピーナッツ(無に等しい投資)みたいなものだ。」

    すぐに対応

     良い設備と、職員、獣医、削蹄師が居れば、蹄のトラブルを処置するのは簡単な仕事である。「この補蹄機を使えば牛と職員のストレスは大幅に軽減され、両方の安全は確保される」と氏は言う。
    そしてトラブルが再発したり、専門家の助言が必要な場合は、シュートが設置してあるので、獣医や削蹄師にその都度立ち寄ってもらい、処置することが可能である。

     シアラー氏によると、ちゃんとした設備がないところでは、獣医によっては蹄のトラブルに対応するのを嫌う場合がある。蹄のトラブルの80%は後肢に発生するが、蹄の固定設備がないと、どの肢を治療するにも危険が伴う。 ウイスコンシン州バラブーのプロの削蹄師、カール バーギ氏によると、蹄の固定機材があれば、緊急な場合、削蹄師が立ち寄って跛行する牛をチェックし、必要に応じて処置をすることが楽に出来る。 

     「顧客から電話が入り、その日に生憎と先約があっても、もし彼の所に補蹄機があれば、時間の合間にちょっと立ち寄ってわずかの時間で処置できる。これが、 自分の機材を持ち込んでシュートを設置し、治療後機材を清掃したりする時間に比べると如何に簡単に対応出来るか判るでしょう」と氏は言う。

     動物環境の安全性は、即ち、蹄の健康と動物全体の健康の重要な部分を成す。あなたが削蹄師であろうと獣医であろうと、もし誰かがあなたの牧場に機材を運び込む時には、常にリスクが伴う。これが、既に牧場に取り付けてあれば、このリスクは軽くなる、とモーア氏は言っている。

     ミネソタ州レイク パークの酪農家ジム ルイス氏にとって、蹄の健康管理は、彼の牧場の基本的なプログラムの一つである。現在750頭の経産牛群を1,250頭に拡大しつつあるが、跛行比率は5%以下で維持している。 彼にとってのキーポイントは、予防である。即ち、年2回の削蹄をし、3段階の硫酸銅のフットバスを使い、2週間毎に趾皮膚炎やイボ防止のスプレーを掛ける。これを、規模拡大の最中に実行しているのである。蹄のトラブル処置の為に設置したストールが、この大成功の重要な要素となっている。

     「この装置のお陰で、トラブルが発生した時に処置が出来、牛は回復に向かう」、「牛は肢が痛むと充分な能力が発揮出来ないのは、跛行する牛も私やあなたも同じです」とルイス氏は言っている。快適な牛は、食欲も旺盛だし、生乳生産量も多い。 彼は、規模拡大の間跛行率を低く押さえる事で、牛群平均日量70ポンド(32キロ)を維持した。蹄の健康管理を良くやる事で、収益性は上がった。これは、誰にでも出来ることである。

    蹄管理施設のガイドライン

    ペンシルバニア州立大学の農業エンジニアのボブ グレーブ氏が推奨する蹄病治療装置のガイドラインは、以下の通りである。

    スペース

    必要な機材を使える充分なスペースを確保すること。

    明り

    この場所には、充分な明りがあること。

    電気

    近辺にコンセントが必要。削蹄道具には電力の必要なものがある。

    洗浄場所

    水道の使える場所が必要。削蹄師や獣医が、作業の後、彼自身や道具類を洗浄する場所。

    位置

    分娩房の近くに作らないこと。分娩直前か直後の牛にとって、人の出入りや騒音による余分のストレスは不要。

    換気

    1年を通じて牛や人間に快適な換気が可能な場所。牛の群がる所では、多くの熱が発散される。

    四大ストレスからの防護

    動物と人間にストレスを掛けない為に作業場は室内にするか屋根のある所にすること。真夏の強い日差しや、風、雨、雪を避けられる様に、特に冬の長い所では、室内がベストである。

    餌と水

    もし、その場所を定期的な削蹄に使う場合は、牛はどれ位の時間その場所に居なければならぬかを考慮すること。餌と水にすぐ 行ける様な場所か、フリーストールの近くで順番待ちの牛が餌と水にありつける様にすること。

    安全性

    作業中、動物と人間に安全性が確保出来ることが、適切な装置を設置する需要な目的である。

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