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  • 米国が乳蛋白の計測を粗蛋白から純蛋白に切り替える

    (ホルスタイン ワールド誌 2000年5月号)

    米国酪農業界では"純蛋白(ツルー プロテイン)"という言葉が連邦ミルク マーケティング制度の改革にに伴ない話題になっている。 ツルー プロテインとは、従来の乳蛋白が牛乳中に含まれる窒素成分に由来する粗蛋白を意味したのに対して、牛乳中の乳蛋白の実量を意味する。従来の粗蛋白は非蛋白窒素分(ほとんどが尿素で経済的価値なし)を含んで計測されていたので乳蛋白の実量が多目に表示されていたことになる

    本年1月1日に施行された連邦ミルク マーケティングの新制度の下では、米国の多くの地方で過去長い間使われてきた粗蛋白に代わって純蛋白で値段が設定される。 この変更は、純蛋白がラボでより正確に測定できるからであり、同時に牛乳の栄養価値と加工価値をより正しく反映しているからである。この変更で乳蛋白率は平均して0.19%少なくなる。この変更は、乳代には影響しないが(生乳中の非蛋白窒素分が極端に多いとか少ない場合を除いて)、乳蛋白量は変わってくる。

    これからの米国の乳価設定の基準は、純蛋白になるので、DHIA(乳牛検定協会)が粗蛋白から純蛋白へ計測を切り替えることについて業界から強い支持がある。"生産者は、乳価設定と同じベースでの乳検データを望んでいる"とニューヨーク州イサカの検定協会である"デイリーワン"のマネージャー、ジェミー ジンマーマン氏は言っている。"デイリーワン"は、検定用の検体と乳代算定用の検体の両方を処理しているので、同協会では、粗蛋白と純蛋白の両方を計測できる方法を編み出した。この検定協会は、実際この春から生産者に対し粗蛋白と純蛋白両方の数値の提供を始めた。"デイリーワン"が受ける生産者からの反応は非常に好意的で、この変更はもっと以前に行われるべきであったとのコメントをしばしば耳にするとジンマーマン氏は述べている。

    ニューヨーク州シュイラービルにあるキングズランソン牧場のジェフ キング氏は、この変更により純蛋白に慣れることは時間の問題であり長期的には大したことではない。しかしながら、切り替えの期間中は、一時的にトラブルことはあるだろうと話している。そこで生産者だけでなく、外国の購買者に対して啓蒙が必要である。

    最近インターブルが出したインターブルのメンバー国に対する質問状に答えて、米国農務省AIPL(家畜改良プログラム研究所)所属の科学者でありインターブルの米国代表者であるレックス パウエル博士は、カナダやオランダを含む世界の主要酪農国のほとんど全部は、乳蛋白を粗蛋白ベースで計測し乳代の支払いもこれに基づいていると報告している。フランスを含むごく一部の国のみが純蛋白ベースを採用している。しかし、パウエル博士は将来の酪農にとって純蛋白ベースの方が望ましいと考えている国が多いと感触を得ている。

    生乳生産者、検定協会、人工授精団体、品種登録協会等の代表者の会合後、乳牛改良委員会は「5月1日以降収集されたサンプルについては、乳蛋白の計測は全て純蛋白ベースにする」旨の提案を採択した。この提案は、検定協会は過去のデータと現在進行中のデータについては一切純蛋白への換算はやらない事も含んでいる。進行中の記録については、検定協会のデータは、粗蛋白と純蛋白の両方を組み合わせることになる。委員会は、この方法が最も単純で、純蛋白への移行を最も効率良く且つ経済的に行うことになると信じている。

    ホルスタイン協会の理事会の決定によると、同協会の発行する公式ペデグリー(能力調書)は、今後全ての記録が純蛋白で表示され、一枚のペデグリー上には、一個所の表示だけとなり従来のように各産次データの右端に一々表示することはしない。

    これにより、ホルスタイン ペディグリー上の過去の産乳記録とか現在進行中の産乳記録の乳蛋白量は、DHIA(乳検協会)の計算による粗蛋白量や粗蛋白・純蛋白のコンビネーションの量とは多少異なる事を意味する。

    ペデグリー上の産乳記録は全て純蛋白がベースとなるので生涯乳量の場合の蛋白量を表示する上で簡単な計算となる。生涯乳量を表示する時に一つのペデグリー上で二種類の乳蛋白をミックスすることはない。別表のように純蛋白量によってランク付けする場合、以前と比べて順位に多少変動はあり得る。特に雌牛の"公式ホルスタイン蛋白リーダーリスト"の順位に変化が見られるであろう。しかし、ゴールドメダリスト等著名牛に与えられる賞は、全ての乳検データが純蛋白に変わるので影響は受けない。

    米国農務省が担当している生乳生産能力の評価値を計算する際は、純蛋白ベースとなっているので推測伝達能力値は大きく影響しない。ホルスタイン協会は、しかしながら米国ブリーダーや海外の顧客の要望に応じて希望される乳蛋白のタイプでペデグリーを発行できるようにしている。即ち、従来通りの粗蛋白のデータを記載したペデグリーが要望によって入手できる。

    (以下省略)

    別表:生乳生産量別に見る乳蛋白量と率の変化

    変化
    乳量(ポンド) 粗蛋白% 粗蛋白量 純蛋白% 純蛋白量 ポンド
    20000 3.13 626 2.94 588 38 0.19
    23000 3.13 720 2.94 676 44 0.19
    25000 3.13 783 2.94 736 48 0.19
    26000 3.13 814 2.94 765 49 0.19
    29000 3.13 908 2.94 853 55 0.19
                 
    20000 4.00 800 3.81 762 38 0.19
    23000 3.48 800 3.29 756 44 0.19
    25000 3.20 800 3.01 753 48 0.19
    26000 3.08 800 2.89 751 49 0.19
    29000 2.76 800 2.57 745 55 0.19
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