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  • 73H2012 ストームに満足

    (ホルスタイン ワールド誌01年3月号)

     初めはタイプの遺伝力の強さで支えられたがモーリン ストームの人気は、 今やその多様な改良目標の為にブリーダーに拡がっている。

     2000年12月現在、カナダの種雄牛モーリン ストームの精液は899,076本売れていると、 この有名なエアロスターの息牛を検定したケベックのAIセンター、CIAQは言っている。 おおよそ500,000本はカナダ以外で売られた。 シーメックス アライアンスに依ると、英国、アメリカ、スペイン、オランダ、そして、イタリヤがストームの精液を輸入したトップフアイブの国だという。

     「ストームの当初の人気はショーリングに集中していた。ブリーダー達は、彼の子供達のショーでの活躍を、カナダ中で聞いていた。 今もっとエキサイテイングなことは、ショーに見向きもしないブリーダー達が、ストームについて、 自分達のブリーデイング・プログラムにも適していると認めていることだ」と、 シーメックス USAのゼネラルマネージャー、フランシス コステロは言っている。

     2001年2月の遺伝評価(米国のTPI)の通り、体型と乳脂肪の高さは、ストームの長所である。ストームは、PTAタイプ +2.41、乳器 +2.10、四肢 +1.83である。 能力は、+56F +0.12%F +21P +0.00%P +737Mである。能力と体型で信頼度99%で、セカンドクロップの遺伝評価は、最初のプルーフを確認する形になっている。

     彼の推定遺伝伝達能力が比較的安定しているので、2月にTPIリストのトップ100位から消えたのは驚きだった。何故なら、11月のプルーフでは、48位にランクされていたからだ。

     ストームのTPIは、今1422に位置し、11月より61ポイント低い。 主な理由は、2000年8月にTPI計算方式に加えられた生産寿命が原因と思われる。 2000年11月には、ストームの生産寿命は+1.5で、1,434頭の娘牛をベースにしている(信頼度93%)。 現在それが、2,082頭の娘牛で+0.6となっている(信頼度96%)。


    血統の強さ

     ストームは、VGやEXが四代続いた産乳能力の高いファミリーから生産され、ハノーバーーヒル インスピレーシヨンの娘牛である、ワイクホーム デユードロップ テイシーET(VG?89 カナダ)の契約交配の息牛だった。

     オンタリオ州ロックウッドに在るモーリン ホルスタイン牧場のサンデイー マックフェドランとその息子マークが、コームデール ジェネテイックスが催したセールで、仔牛だったテーシーを購入した。 彼らは牧場を売った後、牛群を立て直し中であったが、乳房の良さと産乳能力の高さで有名な彼女のカウファミリーとテーシーの人気のあるサイヤー(インスピレーシヨン)との組み合わせが気に入っていた。

     テーシーが初産分娩した頃に、カナダではやっとLPIが紹介されたと、マークは記憶している。テーシーは、LPIでかなり高くランク付けされたので、急速に注目を浴びた。 テーシーの五、六頭の息牛は産まれ落ちで、AI団体に購買されたが、ケベック州のCIAQが、テーシーと契約交配をした唯一のAIだった。

     「テーシーは、違った種類のインスピレーシヨンの仔だった -------通常の娘牛の様に大きくはなく、素晴らしい乳房をもっていた」と、ストームとの契約をしたシーメックス アライアンスの遺伝部長ピエール ラリベルテは記憶している。 「テーシーは、血統の良いカウファミリーから出ていて、かなりなインデックスと充分な強さを持っていたが、乳房は、私の記憶している所では最良だった」とも言っている。

     エアロスターは、その頃、検定牛の父親として使われていた新しく検定済となった種雄牛だったが、ラリベルテは、エアロスター X インスピレーシヨンは良い交配の可能性があると考えていた。結果の通り、彼は正しかった。

     カウファミリーを信じている人達にとって、ストームのファミリーはその娘牛を通じて、確実に良い形質を伝達する一貫性を持っていた。 母系の血統は、深くて高い能力と好体型が備わっていた。 最も近い四代に亘る母牛は、乳量25,000ポンド(11,400 キロ)を超えるレコードをもっている。 然しながら、もっと印象的なのは、雌牛の長命性で、夫々が長い期間に亘る記録をもっている。 母牛は、6搾乳期で、180,000ポンド(82,000キロ)の生乳を生産した。 祖母牛は、一生涯7搾乳期で、195,000ポンド(89,000キロ)だった。 曾祖母牛は、9搾乳期で、211,000ポンド(96,000キロ)を生産した。 四代前と五代前の牝牛は、夫々、生涯10搾乳期で、275,000ポンド(125,000キロ)と、199,000ポンド(90,500キロ)生産した。 全五代に及ぶ母牛の生涯能力の平均乳脂率は、3.9%以上だった。

     マーク マックフェドランは、モーリン牧場の牛群内のテーシーの子孫とストームの娘牛から判断すると、持続性がこのファミリーの長命性の秘密だろうと推測している。 「このファミリーは、泌乳曲線のピークが極めて高いと云うタイプの雌牛達ではないが、高い生産水準を搾乳期間中継続して維持する」と、マークは、言う。

     「ストームは、事実、我々の期待を全て上回ってきた」と、ケベック州セントヒヤシンスに在るマスカイタ牧場の場長マーセル ビロドーは、言う。 ストームの最初の7頭の娘牛のうちの6頭は、初産乳期でVGのスコアーを貰った。彼女達は、例外的に素晴らしい乳房と脚をもった雌牛だった。 我々のストームの娘牛の内6頭は、今、2産目の搾乳期に入っている。 彼女達は産乳能力が高く、年令相応にうまく成熟している。 今でも最高の乳房と脚をもっている。彼女達は、最初の分娩時より背が高くなり、体積が充実してきた」と、語る。


    検 定

     CIAQにストームが来た時は、ノヴァ スコーシアの人工授精所との共同検定協約により、ストームという若い種雄牛の精液は、ケベック州とノヴァ スコーシア州の牛群に分配されてよいことになっていた。 これにより、100頭を超える最初の娘牛が生産され、その約20%がノヴァ スコーシアにいて、そこでは多くの後代検定牛群は、コマーシヤル(搾り専門)のフリーストール経営だった。

     「我々は、104頭のファーストクロップの娘牛の内、16頭を写真撮影した。 それは、非常に高いパーセントだ。これらの娘牛は、あらゆる経営形態の牧場で管理されていた」と、CIAQの後代検定部門のステイーヴ ラロシュは言う。 「ストームのファーストクロップの内6頭は、EXになった。」

     ストームは、非常に一貫性のある体型パターンを伝達すると、ラロシュは主張する。「1頭を見れば、全部を見たことになる」と、彼は言う。 ストームの娘牛は、強靭で肋の張りがあり、背線が強く、腰から坐骨にかけて良い角度を持ち、充分な尻巾を持っている。 これらは明らかにインスピレーシヨンの特質を示している。 同時に、乳頭の配置が良く、付着の強い、美しく質の良い乳房を持っていると、彼は言う。 ストームの15,321頭のカナダで体型審査された娘牛の64%は、GP又はそれ以上のスコアーを持っている、と彼は言う。

     「私は、アメリカとカナダの両方で、二、三百頭のストームの搾乳娘牛を見てきたが、皆平均的なサイズで肋が充分開張し、後肢が一寸直飛気味だが立派な踵を持っている。 傾向として、インスピレーシヨンに似た形の後乳房で、巾広い付着をしている。全ての主要な共進会で通用する程充分体型が大きいとは言えないが、 機能的で高泌乳牛が欲しい酪農家にとっては、ストームは向いている」と、セレクト サイヤーズのアナリスト スコット カルバートソンは、言っている。
    「私は、彼の評価値を見て、この種雄牛はアメリカのブリーダーに沢山の良い遺伝子を提供出来るといつも思っていた。何故なら、

    1? ブラックスターやチーフマークの血が全く入らず非常に良い体型を伝達する種雄牛であった。
    2? 乳脂肪率の高い種雄牛であった。
    3? 体型に非常に一貫性があり、遺伝集団の中で、良い組み合わせが出来て高泌乳能力の検定結果をもたらす。

    と、カルバートソンは、つけ加える。
     「ストームの娘牛は一貫して良い体型をしている」と、アイオワ州コゴンに所在し50頭を搾乳しているクオリテイ リッジ ホルスタインのリック ヘンダーソンは、言う。 彼によると、ストームの娘牛は自分の経営と繁殖計画にとって理想的な体型とサイズをしており、乳房も素晴らしく、全頭その母牛よりもよくなっている。 ヘンダーソンは、6頭の搾乳中のストームの娘牛をもっていて、その内の4頭は二産次目を搾乳中である。現在迄3頭はVGである。その3頭は皆、 牛群平均以上の能力を示し、その搾乳期を通じて継続性があると、彼は言う。

     カリフォルニア州ロス バノスのデン・K ホルスタインのデニス エライアスは、230頭の乳牛を搾っていて、ストームとルドルフの両方を分娩が楽だからと云う理由で使っている。 「仔牛を引っ張り出すのは、もう、うんざりだからね」と、言っている。

     彼は、若雌牛にストームをかけ、自分の沢山の最良の経産牛にストームをフラッシュした。 ストームの最初の3頭の搾乳牛は、EX?93ブラックスターの娘牛で、全て2才令で乳器VGの体型VGだった。 「私は、エアロスターを使わなかったので、その息牛達を使ってみたかった。 ストームは、良い乳房形質を確実に伝達した。 娘牛達は、ルドルフの娘牛達程乳量が多くないが、搾乳期間を通じて継続性と一貫性があり、乳成分が高い」と、エライアスは、言う。 「只一つ、ストームに出来ないのは、ショーで求められる大きくて背の高い前躯を作ることだが、それは私にとって重要でない。」

     「ストームとルドルフは、ほぼ同時期にプルーフが出たので市場でお互い競いあった。 ストームの精液は、当初、少し安かったので搾り屋の人達に少し多く使われた」と、CIAQのラロシュは、言う。 「数多くの人がどっちの種雄牛がベストになるかと私に質問するが、それは丁度私に二人の自分の子供から、選べと言っているようなものだ。 私は、異なった意味で両方共好きだ。」


    ストームの息子たち

     「ストームは、検定ヤングサイヤーの父親としてその遺伝力を示すと同時に、彼等の母親の父としての遺伝力を残す種雄牛だ」と、シーメックス アライアンスのラリベルテは思っている。

     高インデックスのストームの娘牛達は、AIの注目を集めているが、ストーム自身は、検定牛作出の為の交配牛としては、そんなに使われていない。 NAAB(全米種畜生産者協会)によると、アメリカでは29頭の息牛しか検定を受けておらず、その内の27頭がAI組織で検定されている。 カナデイアン デイリー ネットワークによると、56頭のストームの息牛がカナダで検定されているが、一方ルドルフの息牛は218頭が検定に掛けられた。

     セカンドクロップの良い成績と、顧客の満足が、ストームへの需要を駆り立てているが次の大きな試練は、息牛達の評価成績であろう。

    モーリン ストーム(EX?EXTRA カナダ)PTA(2/01) :+737M +56F +0.12%F+21P +0.00P +2.41T +2.10乳器指数+1.83四肢指数 99%信頼度

    父: エアロスター
    母: VG?89 カナダ (父:インスピレーシヨン)8?6 365日 2X30,686(13,900キロ)
    祖母: EX カナダ (父:フェアリー ロイヤル マーク)6?3 365日 2X 33,331(15,200キロ)4.0% 1349(610キロ)F  3.2% 1069(490キロ)P生涯195,702(89,000キロ)M 4.2%F 3.2%P
    曾祖母: EX カナダ (父:ダウナレーン リフレクシヨン エンペラー)8?5 365日 2X 26,229(11、900キロ)4.1% 1078(490キロ)F 生涯211,459(96,100キロ)M 4.1%F
    高祖母: VG カナダ (父:エルカー アイデアル ホープ)8?1 305日 2X 28,009(12,700キロ)4.1% 1138(520キロ)F 生涯275,061(125,000キロ)M 4.0%F
    その上: VG カナダ (父:ローマンデール ハイクロフト カヴァリア)生涯199,349(90,600キロ)M 4.0%
    マスカイタ農場でのストームの娘牛達

     ケベック州セントヒヤシンスに在るマスカイタ農場のこれら6頭のストームの娘牛は、初産次の搾乳期に撮影されたものである。 全頭VGで、その305日の搾乳平均は、1?11 18,827(8,600キロ)M 3.94%F 3.41%P

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