野澤組のトータルアプローチ

  • 儲かる酪農経営を実現
  • 牛群改良
  • 酪農機器
  • 商品いろいろ
  • 家畜輸入
  • お問合せ
サイト内検索
  • 会社概要
  • サイトマップ
  • 分娩難易度のインデックスを如何に利用するか

    (セレクトサイアーズ セレクション誌01年冬号)

     分娩難易度の評価値は、どの生乳生産者にとっても重要である。 1980年代の当初からこの評価値は公表されているが、現在ほど重宝がられている時は無かった。 牛群がどんどん拡張され、飼養管理の時間が短縮され、且つ更新牛の値段が高い現在の環境を考えると、 このことは充分理解できる。

     初妊牛が牛群に加わるとき、彼女が将来牛群にとって活躍する牛になるかどうか、 安産は重要な要素となる。しかし、これが唯一の要素ではない。 乳牛の繁殖に際して、酪農家はバランスの良い牛を生産するためにどの形質に重みを置くか常に悩むものである。 分娩難易度についても同じである。この評価値は重要であるが、 効果的な結果を期待するならば同時にそれ以外のより重要な形質とうまく噛み合わせることが必要である。

     ここで、分娩難易度の数値が何を意味するかを見てみよう。 CE(Calving Ease=分娩難易度)の評価値は、 冬の間に雄子牛を分娩した初産牛の難産率をパーセントで表示したものである。 これは最悪のシナリオである。ほとんどの牛群でのCEは、子牛の半分は雌であり、 データの3分の2は2産以上の牛のものであるので、実際は評価値より低い数値になる。

     表1で示すように、難産は主として初産牛での問題である。 初産時の難産の確率は、2産以上の牛の場合に比べて3倍多い。 このことは、初妊牛の交配時における種雄牛のCEデータを充分吟味する重要性を強調することになる。 3才以上の牛にCE数値の低い種雄牛を使うことは、表1で判る通りあまりメリットは無い。

    表1 産次別難産パーセント 表2 全供用種雄牛の難易度別%(00,8月)

     では、難産率の数値の価値は何であろうか。 表2は供用中の全てのホルスタイン種雄牛をCE評価値で分類したものである。 ご覧の通り、全ての供用牛は、CE5から16の間に分散されている。 中でも3ツの最も多い数値は9(24%)、10(18%)と11(17%)である。

     CE8以下の種雄牛は少数である。あなたの牛群に7以下の種雄牛のみを選抜すれば、 安産の確率の高い雄を使うことになる。しかし、これは90%のその他の種雄牛を排除することになり、 産乳能力や乳器や肢蹄の改良面を犠牲にすることとなる。そこで選抜のカットラインを9まで広げれば、 わずか52%の雄のみが除かれる。これにより種雄牛選抜の巾を大幅に広げることが出来、 且つ難産のリスクを余り高めることもなくなる。分娩難易度の評価値は、過度に重要視される可能性がある。 雄の選抜でCEを考慮する時には、必ずあなたの改良方針に沿った他の重要な形質へのバランスある重み付けを考える必要がある。 CEは重要な形質であるが、その本当の価値は育成牛の種付けに使うことにある。 2産以上の牛にCE数値の低い雄を使うのは、牛群内の難産を減らすことには貢献しない。

野澤組の本社サイト twitterFacebook
ページの先頭へ