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  • 日本への旅 ー 第22回中国B&Wショウ/岩手県北B&Wショウ/九州バーンミーティング

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    チャーリー ウィル(Charlie Will)

    ホルスタイン サイアー プログラム マネージャー
    (セレクト・サイアーズ)

    Mr. Charlie Will  来日して私の最初の訪問地は島根県出雲市でした。そこで中国地区B&Wショウ関係者とお会いしました。 共進会前夜の共進会関係者、並びに出品者とのレセプションでは心温まる歓待を受けすばらしい一時を過ごさせて頂きました。 出品者は次の日の共進会に対するすばらしい熱意と決意を持っておりました。野澤組の山岸黄太君は生産者からいろいろな質問を受け、 中国地区に於いて彼がいかに生産者と良い関係を持っているかを確信しました。

     共進会の日は少し寒い日でしたが、晴れてすばらしい天気になり、会場の周りは桜の花が満開でした。共進会では160頭以上の出品があり、 それぞれの部の上位の牛はすばらしい牛でした。特に未経産チャンピオンとインターミデイート チャンピオンは特にすばらしかったと思います。 それらの各クラスチャンピオンは全日本共進会にいっても十分競争出来ると思います。

    共進会終了後インターミデイート チャンピオンはダーハムの娘牛だとわかりました。彼女は今回出品された経産牛の中で特に印象に残った牛でした。 すばらしい乳房と肢蹄を持ち、体積があり、スタイルが良く、乳用牛の特質と強さを兼ね備えておりました。 可能であれば米国に持って帰りたい程でした。

     幾つかの経産牛クラスの下位の牛に後乳房懸垂靭帯及び乳頭サイズ・方向の点で改良が望まれるものも見受けられました。 乳房各形質の改良に寄与する種雄牛をそれらの牛に交配して下さい。

     中国地区B&Wショウでは最高の歓待を受け、野澤組の吉田・山岸氏は私の通訳者としてすばらしい仕事をしてくれました。

     私の次の訪問は北海道恵庭市(有)福屋牧場所有のエルムレーン牧場でした。福屋家の皆さんは親切丁寧に牧場を案内してくれました。 私が牧場を訪問する4日前に、昨年全日本ホルスタイン共進会でグランド チャンピオンとして君臨したエルムレーン スカイチーフ サニーが双子の雌牛を分娩しました。 双子を分娩した直後でありましたが、乳房はすばらしく、今年も共進会での活躍が期待出来ました。

     北海道に於ける最初のバーン ミーティングは釧路地区改良同志会の皆さんと行いました。私は、体型評価・共進会での審査及び新しい米国の体型審査カードについて説明しました。 我々は新しい評価"デーリィ ストレングス"について協議し、今後予想される新しい乳房各形質の評価についても話し合いました。

     協議の中心になったのは、ホルスタイン種の分娩能力の向上・体細胞の低減・乳房及び肢蹄の改良・デーリィ ストレングスでした。 これらの改良は長寿性を高める事になります。数頭の牛を3クラスに分けて共進会での序列づけ及び講評をし、夫々の牛におけるデーリィ ストレングスの違いも検討しました。 バーン ミーティングは若い酪農家が多く、皆非常に熱心でした。

     次のミーティングは北海道ホルスタイン農業協同組合主催の乳用牛審査についてでした。ミーティングの前日、 日本ホルスタイン登録協会の体型審査員の皆さんと夕食を共にしました。審査員の皆さんはいろいろな種雄牛のブリーディング パターンについて興味を持っていました。 彼らは一様にダーハムが日本に於いて偉大な改良に寄与した点について感銘を受けていました。彼らの質問は、ダーハムの次は何か?ということでした。 これについて私は、次の種雄牛も7Hの種雄牛である事を希望すると申し上げました。私は審査員の皆さんが、 酪農家の牛群改良の為に真に手助けをしたいという気持ちを感じました。

     次の日は共進会での審査について講演をしました。と同時に、新しい米国の体型審査・デーリィ ストレングス等も説明しました。 その後、未経産1クラス・経産3クラスに分けて審査コンテストを行いました。数多くの人がこのコンテストに参加し、いろいろな理由づけでいろいろな順位づけをしました。 4クラスのうち3クラスは順位がつけやすかったと思いますが経産の1クラスは難しいクラスだったと思います。

     次のバーン ミーティングは十勝の酪農家と行いました。ミーティングが行われた幕別町山田敏明氏のT-Wave Farmにはデーリィ ストレングス・ 乳房・尻形状・肢蹄等を話合うことに適したすばらしい牛達がいました。我々は各雌牛に合う最適な雄牛の選定、自分の改良のゴールに適した雄牛の選定等について話し合いました。 また、長寿性のある利益をもたらす牛の作出についての話し合いもしました。十勝の酪農家は、正しい配合でいかに入手できる新しい種雄牛を利用するかということに興味を持っていました。 私は一部コンピューター交配の利用も勧めました。

     私の最後のバーン ミーティングは道東地区根室の酪農家と行いました。今回の旅で最高の160名以上の参加がありました。 特に若い酪農家の参加が多く、熱心に勉強しようという姿勢が見られました。私は改良のゴールについて、改良についての考え方、 新しいデーリィ ストレングス及び機能的体型評価について話しました。

     未経産・経産5クラス(各クラス7頭)で順位づけをしました。牛が入場してきた時いかに全体を見るか、いかに各牛を比較するか、 いかに一貫した順位づけをするか、そして最も重要な事は順位づけについて明確な講評をすることです。 根室地域は将来に対して大きく発展する可能性を秘めた地域でしょう。何故なら、昨日も会いましたが多くの熱心な若い酪農家がおります。 また、野澤組の中込氏は北海道の全てのミーティングで私の通訳者としてすばらしい仕事をしてくれました。

     4月16日再び本州に戻りました。岩手北B&Wショウの審査をするためです。前夜、共進会役員の方たちと夕食を共にしましたが、 すばらしい食事と歓迎に感激致しました。共進会当日は寒く、雪が降りました。しかし出品者の心はとても暖かく、親切でした。 110頭以上の出品牛を審査しましたが、未経産・経産クラス共すばらしい牛が揃っていました。私はこの共進会を5年前に審査しましたが、 牛のレベルは今回の方がはるかにすばらしいと感じました。特に経産牛のクラスが前回に比べ良くなっていました。共進会の後に知った事ですが、 ジュニア チャンピオン・経産リザーブ チャンピオン・3歳クラス1位・4歳クラス1位は全てダーハムの娘牛との事です。

    共進会の後、私は岩手の大勢の酪農家と夕食を共にして歓待を受けました。出席した酪農家は全員ショウが好きで、改良について非常に熱心でした。 この地域の酪農家はダーハムの息牛を今後利用すると良いのではないかと感じました。岩手地域の精液販売を担当する、 私の友人である野澤組の岸上氏と酪農家のテーブルを回りましたが、彼は酪農家との結びつきが非常に強いのが分かりました。 また、北海道釧路地区駐在の野澤組 藤沼氏は岩手北B&Wショウでの私の審査通訳としてすばらしい仕事をしてくれました。

     ダーハムの精液が販売された早い時期に野澤組スタッフの先見性により、現在、日本は世界の中で米国に次いで多くのダーハム娘牛を持っております。 これは将来日本の酪農家がすばらしい牛作出の為の基礎となるでしょう。

    最後に、日本滞在中日本の多くの酪農家の方々、並びに野澤組のスタッフから頂いた親切なもてなしに対し心より厚くお礼申し上げます。

     追伸:現在北米で人気のセレクト サイアーズ種雄牛について"成功する交配"をまとめましたので、 参考にしていただけたら幸いです。

     訳者注:"成功する交配"は別途 NOSAWA FLYERS VOL.30 としてHPに掲載していますので是非ご覧ください。

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